第6章 ヤンデレ◇黄瀬涼太◇
◇おまけ◇
「……っち、っち!」
「ん……ん…?りょう……た?」
「やっと気が付いたんスね。心配してたんスよ?」
「ここ……」
「病院ッス。ちょっと激しくシすぎたみたいで」
「あ……そうなんだ……」
「もう……っちが先に死んじゃったらどうしようかと思ったッスよ……」
「先…?」
「死ぬなら……二人同時じゃなくちゃ、ね…?」
「あっ……やだ待って涼太…!」
「この注射器を同時に刺して同時に流し込めば……」
「よう黄瀬……と、……大丈夫か?見舞いに来たぜ」
「笠松先輩っ…!」
「あれー?先輩来てくれたんスね」
「そりゃ話を聞いたらな。どうなんだ?」
「そうッスね……調子は悪いッスよ。アンタのせいで」
「涼太!私を見て!お願いっっ!!」
「何怯えてるんスか…?大丈夫ッスよ、やっぱり殺すのはやめておくから」
「じゃあ…!」
「……それはっちと俺だけね」
◇END◇