第2章 嫉妬ちゃん◇高尾和成◇
「この…!笑え!」
「?!」
「ほらほらくすぐってーだろ?!」
「きゃはははは!!やめっ!」
「まだまだ!!」
「和く…!きゃははは!やめ!やめっ!」
「ブフォッッ!!」
ちゃんを笑わせたくて取った最終手段だったけど……オレまで噴いちまったわ。
だってさー、こいつすんげー顔して抵抗してくんだぜ?
怒りたいんだけど笑っちまう……みたいな?
でもこのお陰で嫌な空気はなくなった。
2人して笑い合ってさ。
良かった良かった!
「機嫌、直ったみてーじゃん?」
「うん……でも最後にお願い聞いてくれる…?」
「なーに?何でも言って」
「本当に私だけだって……キスして…?」
うっは!可愛い奴。
おねだりしちゃってるよオレに。
もうたまんねーなーこいつは。
ここは当然するっしょ。てかオレもしてぇし……。
「いいぜ。あつーいのしてやるよ……」
「ん…っ」