第4章 ヤンデレ◇黒子テツヤ◇
僕は本気でした。
本気でナイフを懐に忍び込ませて、部屋の鍵持って出て行こうとしました。
けどさんが僕を呼び止めて……涙を流しながら「愛してる……」と言ったから……身体を反転させて、彼女に近寄りました。
「もう一度言って下さい。僕の目を見てはっきりと」
「……愛してる、テツヤ…っ」
「その涙は僕の事を愛し過ぎて辛くて流しているんですか」
「……っ」
「可愛いです……」
ペロっと涙を舐め取ると、さんは鼻声で僕に「側に居て……」と言った。
繋がれて動けないカラダ伸ばして頬にキスして……。
「もっと僕を求めて下さい」
「テツヤっ……構って……」
「どうやってですか」
「私を……抱い、て……」
「分かりました。……僕の愛を染み込ませてあげます」
「ん……ふ、ぅ……っ」
と、僕からキスしてあげたのに……どうして震えるんでしょう。
ナゼデスカ。
僕にキスされて……これから僕に愛されるという喜びからくる震えですか。
そうですよね。
それ以外考えられません。
僕も嬉しいですよ、さん。
貴女の心もカラダも満たす事ができるのは……
コノ僕ダケ。