第4章 ヤンデレ◇黒子テツヤ◇
◇黒子side◇
「さん」
「っ……」
僕が名前を呼ぶだけでビクッと震えるこの人は僕の最愛の人です。
僕の部屋で鎖に繋がれて……こっちを見ようとせずに、ただ俯いています。
「どうして僕を見てくれないんですか」
「きょ……今日は何…?」
「それはさんが1番分かっている筈です」
何故鎖に繋いでいるか……それはさんが僕以外の男に笑いかけたから。
例えそれがチームメイトでも女性でも……僕は許しません。
さんには僕だけがいれば十分なんです。
他は誰もいらない。
必要ない。
「僕の事愛してますよね」
「……っ」
「どうして答えてくれないんですか。愛してる以外の言葉はない筈です」
「私……は……」
「……わかりました。では排除するしかないですね、火神君を」
「ダ、ダメ…!」
「彼が居るから僕に愛してると言えないんでしょう?そんな邪魔な人間……この世に存在する価値もないです。……僕達の仲を引き裂く人は許さない。殺してきます」