第3章 グラビアより◇青峰大輝◇
「いやっ…!退いてよ!」
「押したって退かねーぞオレ」
「帰りたいの!だから離して…!」
「帰さねぇ」
「もう何なの…!?」
「お前と居てーからに決まってんだろーが。だから帰さねぇ」
「嘘つき!」
「嘘じゃねぇよ……」
「ゃ、…んっ!」
つか……泣いてるお前を帰せるわけねぇだろ。変な顔して泣きやがってよ……。
ブサイクにも程があるぜ。
けど……そんなツラしててもお前だから可愛いって思えんだよ。
そんなお前が好きでしょうがねぇから……キスすんだぜ、オレ……。
「何やってんだよ舌出せ」
「ヤダっ……」
「アン?何で」
「それだけじゃ済まなくなるでしょ…?!」
「だろうな」
「ヤダ…!私自信なくしたもん…!見られたくない!」
「は?つか物足りねぇって思ってたらとっくに別れてたわ」
「でも…!」
「うっせーな。オレはお前しか欲しいって思えねぇんだよ」
「っ……」
「てか別れねぇでいるって事の意味分かれ」
「大輝っ……」
「お前以上の女なんているかよ……」