第3章 グラビアより◇青峰大輝◇
で、家行っても結局追い返されて……その日なんも出来ずに終わっちまった。
朝欠伸しながら迎えに行ってみりゃ「先に行ったわよ」って言われるしよ。
「おい」
「……」
そんで教室着いて声かけてみれば予想通り無視されて、その後見せ付ける為なんだか知らねーが「桜井くん!」って良んとこ行っちまうし。
話を聞けよって思うけど、そんな隙すら取れねぇ。
「おい良、あいつなんて言ってた」
「えっ!えっと……」
「早く言え」
「スイマセン!あの……青峰さんの事最低だって言ってました……」
「ハァ……ったくマジだりー……」
男が巨乳に夢持って何が悪りぃんだっての。
普通見てぇだろ。
けどオレに言わせりゃあんなのはただの写真でしかねぇ。
本物のが100倍いいに決まってる。
本物……つまりあいつの胸の方がよ。
「あ、あの……青峰さんはさんの……その……む、胸を小さいって思ってるんですか…?」
「……あ?」
「ス、スイマセン!さん気にしてたみたいだったんで……」
「……お前は小せぇって思うか?あいつの」
「えっ?ぼ、僕ですか?!僕は……寧ろ大き過ぎるんじゃないかって……」
「何人の女の胸見てんだテメェは」
「でも今青峰さんが……」
「あ?」
「ス、スイマセン!スイマセン!」