第5章 意地悪なJoker*黒尾鉄朗√
ーーーーーーーーーーーー
「クロ、いますか?」
「…クロなら桃を探しに行ったけど。」
「えっ?」
三日目夜。
桃は黒尾の様子が気になり、彼を捜していた。
(なんだかクロ…考え事をしていました。なにかあったのかな?)
同時刻。
女子部屋を訪ねる男が1人。
「桃いるか?」
「桃なら黒尾んとこいってくるって行っちゃったけど?」
「マジかよ…」
黒尾は苦笑すると桃を捜すため部屋を出た。
(クロ、どこにいってしまったのですか?)
(どこにいるんだよ、あいつ…)
「「いたっ!」」
二人の声が重なったのは、数十分後だった。