第4章 Innocent Love*孤爪研磨√
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「BBQ~!!」
なんとなく話さずにいると、いつの間にか合宿最後のイベントのBBQになっていた。
(ケンと話したいなぁ…)
と思っているものの、色んな人から話しかけられてなかなか孤爪のところまで行けなかった。
(桃と話したいのに…)
孤爪も孤爪で、黒尾たちに絡まれて逃げられずにいた。
「桃さんっ!」
「日向くん、どうしたんですか?」
「あっひのいく、おいひいれすお」
「ちゃんと飲み込んでから話してください…!」
口いっぱいに肉を頬張る日向に桃は苦笑する。
「んぐっ!…あっちにおいしい肉ありますよ!」
日向の目の輝きから、そのお肉がよっぽど気に入ったんだろうなぁと桃は思う。
「じゃあ、私も食べようかな…?」
「こっちこっち!」
(…あっ!)
日向に腕を引っ張られ、バランスを崩す。
(倒れる…っ!)
覚悟して目をつぶった。
が、後ろからの力に支えられた。
(…?)