第4章 Innocent Love*孤爪研磨√
「Q1 彼と一緒にいるとどんな気持ち?」
雑誌に載ってそうな質問をし始める。
「…落ち着ける……感じでしょうか?」
「Q2 彼にドキドキする?」
その質問に間近にあった孤爪の顔を思い出し、こくりと頷いた。
その反応に「可愛い!」と声が挙がる。
桃は恥ずかしくて逃げたくなっていた。
「Q3 彼のいいところを三つ!」
「えと……セッターとしてみんなに信頼されているところ、なんだかんだで面倒見がいいところ…優しいところ。」
他にもたくさんのことが桃の頭の中にあった。
かっこいいところも、かわいいところも……
それは昔っから変わらない。
(あれ、私…)
今までわからなかった気持ちが一つになる。
(私、ケンのことが昔から好きだったの…!?)
気がついた瞬間、ここ数日のやり取りを思い出して、心臓がざわめき始めた。