第4章 Innocent Love*孤爪研磨√
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桃が部屋に戻ると、待ってました!というように皆の視線を向けられた。
「さっきは研磨くんと何話してたのかなぁ~?」
ポッキーを食べながら梟谷のマネージャーが言う。
(え、まさか…)
「み、見られてしまったんですか…?」
孤爪の顔を思い出して、顔に熱が集まる。
「え、何その反応?!」
「私たちが桃ちゃんの恋バナ、聞いてあげるよー!」
恋愛を察して、部屋のテンションが上がっていく。
「そんな恋なんか…」
「はいはい、取り敢えずお菓子食べながら話すよ~!」
桃の言葉を待たず強引に引っ張られ、皆の中に加えられる。
桃は仕方がなく目の前のクッキーをかじった。
(恋、なの……?)