第4章 Innocent Love*孤爪研磨√
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練習が終わり、それでもまだというように各人が自主練を始めた。
影山と別々に練習している日向は、孤爪を探していた。
「…あ、いた!研磨!!」
「…っ!」
見つかったというように眉をひそめる。
目的はわかっている。
「トス打ってくれよ~!」
そしてもちろん答えも決まっていた。
「…やだ。」
「えー!一本でいいからさっ!」
「…おれもう戻るから。」
日向から逃げるようにそそくさと歩き出す。
「ちぇー」
無理強いはせず、日向は体育館に戻っていった。