第4章 Innocent Love*孤爪研磨√
「そういえば、ケン。昨日はありがとう。」
昨日というのは練習後。
『王女』のバレーが見たいということで皆に囲まれてしまった。
そこから連れ出してくれたのが孤爪だったのだ。
「あれぐらい、大したことないし。」
「それでも助かりましたから。」
「…まあ、言ったからね。桃の力になるって。」
「ケンは優しいですね!」
「………桃にだけだけど…」
優しく微笑んだ桃に孤爪は顔を赤らめる。
そんな2人の間に日向がぴょこっと顔を出す。
「研磨ってさ~桃さんと一緒の時は笑顔だよな~!」
「………うるさい。」
赤い顔を見せないように顔をそらせた。