第4章 Innocent Love*孤爪研磨√
二日目朝。
孤爪と灰羽、そして途中で合流した日向が朝食のために食堂へ向かう。
「ごはーんハハーン、ごはーんハハーン」
「日向、なんの歌だ?」
可笑しな歌を歌う日向と、それを尋ねる灰羽に囲まれて、孤爪はすでに面倒くさくなっていた。
(…眠い……なんでこんなに元気なんだろ…?)
眠そうな目で2人を見つめる。
相変わらずテンションは高い。
角を曲がる。
と、研磨と同様に眠そうにしながら歩く人物に追いついた。
「おはよ。」
その声に振り返ったのは桃だった。
「おはようございます…ケン。それに灰羽くんに日向くんも…!」
まだ少し寝ぼけながら微笑む。
その笑顔は健全な男子高校生には効果抜群だった。
「おはようございます!」
「おはよーございますっ!」
2人の声が重なる。
「元気ですねぇ」と桃が笑うと、研磨は「ほんとに」とため息をついた。