• テキストサイズ

【R18】夏だ!花火だ!夏祭りだ!

第3章 花火 ※




「いいのか?」

エースは少し驚いた顔をしながら、ハヅキの腰を抱き寄せた。


「今更いやだと言っても、もう逃がさねぇぞ」

「少しでもいやだったら、最初から海軍に捕まるのを覚悟で賞金首を家に泊めたりしない」


最初にストライダーで入り江に現れた時から、自由で物怖じしないあなたに惹かれた。

屈託の無い笑顔を見ているうちに、殺されてもいいからあなたに食事を振る舞いたいと思った。

夜、ベッドに眠る自分を見つめながら指一本触れてこないあなたに、女性として求められたかった。

そして・・・


最後はひとりになることが分かっていても・・・


「あなたを愛してる、エース」


あなたを愛している人間は海の上だけでないことを、どうか覚えていて。



その言葉がエースにとってどのような意味を持っていたのかは分からない。
ほんの一瞬、泣きそうな顔になったが、すぐにいつもの笑顔に戻ると、ハヅキを軽々と抱き上げた。


「今すぐ帰って、ヤろうぜ」

「・・・自分で歩ける」

「いや・・・このまま、抱いて帰りたい。もう一瞬でも時間が惜しい、お前に触れていてェ」


この8月10日が終わり、朝が来るまで。
少しでもお互いの体に、愛し合った証を残そう。



この夜。

生まれて初めて、男の体を受け入れた。
痛みはあったが、それよりも愛されているという事実が快感を与えてくれた。





/ 53ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp