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【R18】夏だ!花火だ!夏祭りだ!

第3章 花火 ※




「いつか会ってみたい、その弟さんに」


するとエースは遥か海の彼方を見つめ、目を細めた。
あの泣き虫は今、どこで何をしているんだろうか。
アラバスタで再会することができたが、この広い海原でお互いに海賊をやっていたら、なかなか会うことはないだろう。

だが・・・


「そのうち、このへんぴな島にもあいつの名前が届く日がくるさ。おれの弟だからな」


きっと、世界を震撼させるような騒ぎを起こすだろう。
もしかしたら、オヤジの手にも負えないかもしれない。


あいつの“夢の果て”を見るのが、楽しみだ。



「エース」


優しい笑みを浮かべるそばかす顔を、ハヅキは両手で包んだ。


「海賊ってみんなあなたみたいな人ばかりなの?」

「さぁな。だが、みんなおれと似たようなバカばかりだ」


みんな、おれの家族。
鬼の血を引くおれに、生きる場所を与えてくれる。


「そう・・・じゃあ、私もどうやらバカだったようね」


背伸びをして、エースに口付けをする。



「あなたに抱かれたいと・・・あなたを愛したいと思ってしまうから」



すでにログは溜まっている。
明日にはあなたは旅立ってしまうだろう。

でも今宵だけでいい。
この身が燃え尽きるまで、あなたがここに居たという証を体に刻みたい。



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