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【R18】夏だ!花火だ!夏祭りだ!

第3章 花火 ※





記録指針(ログポース)が指し示したから寄っただけの島。
ちょうど辿り着いたところで、たまたま浜辺を散歩していたハヅキと出会った。
岬にある家にひとりで暮らしているという、ごく普通の女だった。



食いもんはねェか?

お腹すいてるなら、あなたが私を殺さないという証を見せて。



それが最初に交わした言葉だった。

ハイビスカスが庭に咲く、真っ白な壁の家。
そこでハヅキの作る、この島の風土料理はとても美味かった。


その夜、今度は寝床を求めた。
まだ会ったばかりの男を泊めるということに、ハヅキは渋った。



寝床が必要なら、あなたが私を犯さないという証を見せて。



本当は、その気になれば野宿だって構わなかった。
しかし、ハヅキの笑顔を見ているうちに、生まれて初めて誰かと一緒にいたいという気持ちが湧き上がった。
その夜、ベッドの隣に椅子を置き、横たわるハヅキの寝顔をいつまでも見つめていた。


その頬はとても柔らかそうで、唇はとても甘そうで。

自分を産むために命を落とした母もそうだったのだろうかと、その体には指一本触れることのないまま思った。



そして、自然な流れだと言えば、そうだったのかもしれない。


ハヅキの身体を求めた。




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