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【R18】夏だ!花火だ!夏祭りだ!

第2章 海





「期待を裏切らない可愛さだけど・・・牧さん、本当にいいんですかね・・・イヤ、ホント可愛いけど」

「そんなに可愛いと思うなら、信長が付き合ってみれば?」

「そんな恐ろしいこと、できるわけないでしょ! 意地悪言わないでくださいよ、神さん!」

「あははは」

本当に芸能人ばりに可愛い子だ。
バスケの事を何も知らない人間が見れば、二人はお似合いのカップルだろう。

しかし、清田達にしてみれば、牧とハヅキがどのようにして出会い、どのような経緯で付き合うことになったのか謎だった。


「神さん・・・」

まだハヅキに目を奪われながら、清田はポツリと呟く。


「なぜ、神奈川には“双璧”があったのか・・・いま、それが分かったような気がします」


珍しく神妙な顔をしている野猿に、神は微笑んだ。

「そうだね・・・」

彼女が何故、全国大会に応援に来なかったか分かる。
来られなかったんだ。

「なんだか少し・・・切ないっすね」

すると神は丸い目を、さらに丸くした。

「へぇ・・・信長でもそういう気持ちになるんだね」
「どういう意味っすか、ソレ!」

膨れる清田の隣で笑う。
しかしそんな神もまた、牧とハヅキを見て切なく思うひとりだった。



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