【ONE PIECE】彼の性癖【トラファルガー・ロー】
第2章 彼の性癖(2)
「…何で、そんなにしたいの」
「……無理矢理そんな格好させられて恥ずかしくて堪らねェにも関わらず、快感に戸惑うように感じ入りおれの顔の上で腰を振るお前なんて…可愛いに決まってるだろう」
「無理矢理って自覚はあるの…」
「黙れ」
最近忙しくて会うことも叶わず、セックスが出来なかった。といっても、たった一週間。
確かにそれまで毎日のように行為に及んでいたのだから彼としては物足りなかったのかもしれないし、正直私も、触れ合いが無いのは寂しいなと思っては居たけど。
今日のローは、なかなかしぶとい。
それから、少し、甘えん坊というか…可愛かった。
会った瞬間私を抱き締める、というより抱き着いてきて。キスをして、飽きる程に好きだ、愛してると囁かれ。
実際に服を脱がされたのはそれから暫く経ってからなので、心もすっかり満たされた私もさっきまでかなり淫らに声を上げたりしてしまった訳で。
「…ローも、寂しかった…?」
「当たり前だ」
「…え」
「…何だ」
「……いや…何か意外だったというか…素直な返答が…」
「…お前はどうだか知らねェが…一週間が、十年にも感じたよ」
女は単純だ。
気持ちいい上に愛を感じるセックスも好きだけど、やっぱりこういう甘い言葉や意外な可愛い一面を知れたりするのには滅法弱い。
寧ろ、拒んでいた時間が無駄にすら思える程に……
「…………しようか、ロー…あ、『して』…、か」
「……?」
「………いっぱい舐めて…気持ちよく…してよ」