第3章 自慰
映し出されたAVは、縄で身体をベッドにがっちり固定された女性が、何人もの男に無抵抗のまま犯される、というものだった。
「な・・・なんでこんなの・・・・! 見たくないよ・・・・。
な、何か他のこと考えよう」
とは言っても、一度あの映像を見てしまったら、なかなか頭から離れない。それどころか、下半身に疼きを感じてしまって、必然的に優香の意識はあの映像に向いてしまう。
耳で。横目で。頭では見たくなくても身体は実に素直で、つい目線をそちらへ動かしてしまう。
その瞬間目に飛び込んで来たのは、男が激しく腰を振っているところだった。
その途端、あの事と、今も残る下半身の痛みと、どうしようもない疼きが、嫌という程に優香の意識を支配する。
「あの時も、こんな感じだったのかな・・・」
指が自然に下へと伸びる。と、そこにあるはずの下着がない。
少し触れるとぐずぐずに濡れていて、指があっけなく入った。
「っ! ・・・ここに男のひとの、入ったんだよね」
そう言うと、自分の秘部を自分でいじり始めた。