第9章 緊縛
優香が目を覚ましたとき、今までと違いすでに男が部屋にいた。
「ひっ………… きゃあっ!」
驚いて逃げようとするも、手が縛られていてうまく動けない。
両手を後ろで縛られていて、ベッドの上でバランスを崩して盛大にひっくり返ってしまった。手縄以外には一切を身に付けていない優香の秘部が露わになる。
悠々と椅子に座ってその様子を眺めていた男は、立ち上がって優香に近寄る。そして、はじめから部屋に持ち込んでいたらしい麻縄で、優香に口枷をつけた。
「んっ、んーっ」
次いで目隠しもされてしまった。どんどん感覚を奪われてどうすることもできず、男のなすがままにされるしかない。
目隠しをされた状態でわかるのは、麻縄が自分に巻きつき、どんどん身体の自由を奪われていく恐怖と、常時聞こえる縄の擦れる音だけだった。
上半身を縄がくまなく覆ったかに感じた頃、目隠しを外されて強引に立たされた。身体に巡らされた縄を掴んで引っ張るので、柔肌に麻縄が食い込んで痛い。
と、不意に背中が引っ張られて浮き上がる感触があった。しかし実際には吊られているわけではなく、天井にあるフックに背中から伸びた縄を掛けたようだった。そして、左膝のあたりに麻縄を結ぶと、同じように天井へ縄を掛ける。
必然的に左足は天井へ持ち上げられ、優香の秘部がぱっくりと開かれた。