第3章 自慰
優香は食べ物の香りで目を覚ました。枕元の机に置かれていたのは、またしてもカレーだ。そして、優香は紺地に白いエプロンの付いた、愛らしいミニスカートのメイド服姿になっていた。
「わ、可愛い。けど喜んでる場合じゃないよね。ていうか、なんか下の方が変な感じがする・・・。
それにまたカレーかぁ。さっきの今だから食べたくないけどお腹空くし、しょうがないよね・・・」
言いつつスプーンに手を伸ばす。今度はメッセージはない。だが、このカレーには睡眠薬とは別の、ある薬が入っていた。
カレーをぺろりとたいらげた優香はあることに気が付く。
「あれ、 あんなところにテレビなんてなかったよね。何のためにあるのかな」
優香の足下の横に、この部屋にはいささか大きいテレビが置いてあった。
「リモコンないのかな」
と、勝手にテレビの電源が入る。
そこに映し出されたのはAVだった。