第4章 地上
そこには血だらけになった自分の姿があり、白いはずのワンピースは真っ赤に染まっていた。
レイン「君はなんなの馬鹿なのアホなの。ホラーだろそれ。気づけよアホ。君になにかあったらどうすんだよアホ。」
ソラ「あー。アホって三回言ったー。ダメなんだー。アホって言ったほうがアホなんですよーだ!」
レイン「ばっ…そうじゃなくて」
マリア「ちょっと、ふたりとも。そんなこと言ってる場合じゃないわよ!ほら、僕も自分のこと心配しなさいっ!」
またもや言い争っている二人の間に割って入るマリア。レインはマリアに言われたとおり自分の姿を見る。
レイン「うわ、なんだこれ!」
そこにはソラと同じくらい傷ついた体があった。
ソラ「なによレインもアホね。」
レイン「うるせーよ!だいたい…」
マリア「あなたたちねえ……」
そんなやりとりを見ていたマリアは微かに震えながら
マリア「もうなんでもいいから私の家にきなさあぁぁぁあい!!!!!!!」
マリアの怒鳴り声は清々しいほど青い空に響きわたった。