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空にかかる虹のお話。

第4章 地上


どれくらい落ちただろうか

体が地面に叩きつけられるような鈍い痛みを覚えた


青い空に緑の草原



最初に目を覚ましたのはソラだった。



ソラ「ここ…どこなの…」



今自分が置かれている状況を確認するために体を起こそうとした、その瞬間


ソラ「いっっっっっったあ!?」


全身が軋むような音をたてたかと思うと、一気に激痛が体中をかけ巡った。

あまりの痛さにのたうちまわるソラ。


?「あの……大丈夫ですか?」


ソラ「はひ?」


いきなり話しかけられたので間抜けな返事をしてしまった。痛みと決闘しながらも顔を上げるとそこには綺麗な女の人が心配そうに立っていた。


ソラ「やだっ!綺麗!」

ガバッと女の人の手を握るソラ

ソラ「貴女名前はっ?職業はっ?あ、もしかして貴女も空のお仕事をなさってるとか?そうよ、そうに違いないわ!この美しさだものっ!どこの仕事?上司は?もしかしなくとも神さm」

レイン「黙れ変態。」

質問攻めにしているソラに容赦なくレインがつっこむ。

レイン「君はもう少し相手の方のことを考えましょう。ほらこの通り困ってますよ。申し訳ございません、うちのアホが」

ソラ「アっ…アホ!?」


レインにアホ呼ばわりされて声を上げる。

そのままギャーギャーと言い合う二人を見て女性は小さな声で笑った。

その声を聞いたソラとレインは同時に女の人を見る。

二人が見つめられていることに気がついた女性は柔らかい笑顔を見せた。

マリア「笑ってしまってごめんなさいね。あまりにも仲良さそうにしているものだから、つい…あ、私マリアって言います。」

その温かい笑顔に二人は魅入ってしまう。

マリア「あら?」

ふと女性はソラのほうを見たかと思えば、スッとソラの頬を撫でた。

ソラ「え、え、え、え!?」

あまりにも唐突なマリアの行動に驚きを隠せないソラをよそに、マリアは危機迫る顔でガッとソラの肩を掴んだ。

マリア「貴女、怪我してるじゃないの!」

マリアの言葉を聞き、自分の体を改めてみると…









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