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空にかかる虹のお話。

第6章 森の中で。


レイン「よいしょ……っと、」

意地で登りきった木の上から辺りを見渡す。
すると思いがけない光景が目に飛び込んできた。

ソラ「ねえレイン!どうなってるのよーっ!」

ソラは木の上にいるレインに聞こえるように精一杯の大きな声で叫ぶ。

それでも反応のないレインを訝しげに見つめるソラ。どれだけ待っても絶句したままだということにしびれを切らしてソラも木に登り始めた。途中枝に服が引っかかることが何度かあったが、そんなことお構いなしにただひたすら木のてっぺんを目指して登った。


ソラ「はあーっ!疲れたっ!」

最後の力を振り絞ってレインの座っている太い枝を手で掴む。そして肘でよじ登る。
ソラがここまで来たのになんの言葉もかけないレインに対して少し苛立ちを感じながらも視線を彼の見ている先に合わせる。


















ソラ「……………え、なにこれ…」



























眼下に広がるのは緑、緑、緑、緑。
ひたすら緑だったのだ。


確かにソラは走ったし、迷ったけれどそこまで歩いてない筈。なのになぜこんなに森の奥深くまで来てしまったのか、訳が分らない。







































その頃、マリアは家でお茶を用意していた。


カップの数は






























一つだった。





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