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空にかかる虹のお話。

第6章 森の中で。


ソラ「んーと、森に入ったのはいいけど………」

レイン「完全に迷いましたね。」

だいたいこうなることを予想していたレインは静かに答えた。
そんなレインとは反対に、焦りに焦るソラ。

ソラ「どうしよう、いつ間違ったの!?えーっと…」

レイン「君がいきなり蝶を見つけて走り回るからでしょう。」

ソラ「だってだって!蝶なんて初めて見たんだもん!!!!!!!」

そう。原因は少し戻って…



ーーーーー数分前ーーーーー

森に入った二人は、とにかく果物の木らしきものを見つけるために少し歩いては元の場所に戻っての繰り返しだった。
何故なら帰り道が分からなくなってしまったら困るからだ。

そして事件は起こった。

ソラが初めて見る色鮮やかな蝶に興奮して、果物のことなんか忘れて蝶を追いかけだしたのだ。

一人で突っ走っていってしまうソラを見て、とっさに追い掛けたレインは帰り道の印をつけてくるのを忘れてしまったのだ。


ーーーー…そして現在に至る。

レイン「全く、冷静に行動しないから…。」

ソラ「だって、珍しいじゃん!…てか、え!なにしてるの!?」

ギャーギャー騒ぐソラを横目にレインはどうにかして帰る方法をみつけようと木登りをしていた。どうやら気の上から森全体を見渡すつもりなのだろう。

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