第1章 novel.1 強化合宿にお供します
みんな息も荒く山を登り終わったのはもう日が傾きかけた頃だった。
「し‥しんど‥帰りたい‥」
3人分の荷物を背負っていた仁王は荷物を地面に力無く下ろし、座り込む
「ちょいと!俺のバックに座んなよな!」
丸井がバックの上に腰掛ける仁王を突き飛ばしているとが物凄い笑顔で近寄ってきた
「お疲れ様です!さあ、真田さんお荷物お持ちします」
いそいそ真田の荷物を抱えると自分のコテージに運んだ。
「あいつ・・・オヤジ狙いなのがモロわかりじゃ
・・・俺の荷物もの部屋に運べ!!」
「に、仁王!許してやってくれ!俺の恋のために!」
部屋に乗り込もうとする仁王を羽交い絞めにして、隣のコテージに押し込む
「真田さん、今日はこの後練習あるんですか?はいお茶」
2人分の湯飲みに注ぎ、温かいお茶を差し出す
「ん。すまん。いや今日は日が暮れたし明日からだ。」
そんなまったりとした会話をコテージ外から聞き耳をたてる赤と白の2人
「・・・ということで今回はの邪魔しないでくれよ、頼む!なぁ仁王・・・」
「ちっ!仕方ないのぅ・・今回は思い出作らしてやるか。」
「これで姉さんは俺のもんだぃ!」
仁王は意味深に笑いながら自分のコテージに戻っていった