第1章 novel.1 切原赤也と同居
その日の俺は絶好調で練習試合にも最短時間で勝った。
家に帰るとあいうはまだ友達と遊んでいる様で家にいなかった
階段を上がり自分の部屋に鞄を投げると、隣のあいうの部屋を開けドアが音無く開き、完璧には閉じない様、ドア下に蝋を塗り閉め口にテープを貼った。
あいうのベッドに寝転がり息を吸う
ほのかに
ミントの
香りがした
自室に戻り鏡を見るとうっすら赤くなった自分の瞳
「あーあ‥これじゃあバレちまうな‥」
クックッと笑い興奮を抑えようと深呼吸するも高まる興奮に笑いが止まらない
鏡を伏せると鞄を開け仁王先輩に借りたビデオカメラをベッドに放る
「ただいまー」
帰ってきたあいうの声にニヤリと口笑うと手錠とジェルを布団で覆い、何事もなかった様にあいうを出迎えた。