第2章 思い出した記憶
リタ「っ…」
ヨル「お前には両親が離婚して家を出てったと言ったが、実は違う。俺のお父さんはヴァンパイアで母さんは人間だった。それで俺はその子供。だけど、お父さんはヴァンパイアハンターに殺されてしまい、それを悲しみ母さんは自殺しちまった。」
リタ「…!!」
何も言えなかった
ヨル「それでお前は―」
嫌だ、言わないで…
思い出しちゃう…
『お前は捨てられた子で俺がお前を拾ったんだ―』
…どっちみち僕は1人だった
お兄ちゃんはヴァンパイア
僕は人間…ちがう
捨てられた子か…
リタ「…ふっ、ふふ…あ、はは」
ヨル「リタ…??」
リタ「あははは!!あはははは!!あーはっはっは!! …なぁーんだ…僕はどっちみち1人だったんだ…ふふっ…なに1人で浮かれてたんだろう??バッカみたい!!」
ヨル「…」
リタ「もう嫌…」
ヨル「で、でも!!俺はお前のこと…」
リタ「…今までありがとう さようなら」
いっそ無くなりたい
包丁を手に取りのどを突き刺そうと、
いっきに振り下ろす
ヨル「っ!!」
3章へ続く