第16章 君と迎える朝
朝がきた
部屋のカーテンの隙間から
暖かい陽射しが差し込む
「んぅ… あ…? もう朝か…あれ、ここは僕の部屋じゃ……ん?…ひゃあっ!!」
ヨル「んー…うっせーよ、朝から…どうしたんだよリタ…」
リタ「なん、で 僕…、お兄ちゃんの部屋にっ?!」
ヨル「お兄ちゃん、じゃなくてヨルだ 呼び方 戻ってる …なんでって、昨夜の事を忘れちまったのか?」ニヤ
リタ「昨夜…… !! う、あ…」
そうだ、ヨルと昨夜
肌を重ねて…
ヨル「あの時のリタ…エロい声だして、もっともっとっておねだりして、色っぽかったのに…しょうがねーな、俺が思い出させてやろうか?」
ギシッと音をたて、リタの方に近づく
リタ「あ、あ、もういいっ…!! い、いじわるっ、いじらないでよ、ば…ばかぁっ…!」
ヨル「で、さっさと服着ろ お前の可愛い可愛い胸が見えてるぞー…」
リタ「…え? あ、あ、う、ひゃああああああ!!!!!!」
バッシーン
…
ヨル「…」ヒリヒリ
リタ「うー…」ムスッ
ヨル「リタ、ほっぺ痛いんだけど?」
リタ「し、知らない、もんっ!!」
昨日は暗かったから気にしなかったものの、
今朝は明るいし、照らされてて
丸見えだったよ…
気づかなかった自分も悪いけど
思い切り見られてたなんて…!!
ヨル「はぁー…ってぇ お前こんなんだったけ? 性格 変わったんじゃねーか??」
リタ「…こんな僕は、嫌…かな?」
ヨル「ま、俺はどんなリタでも受け止めるつもりだがな」
リタ「…やっぱり大好き」
初めて好きな人ができて、
初めて好きな人におはようって
大好きな君と迎える朝
…
ルイ「…リタ リタ リタ」
ルナ「マスター。落ち着いてくださ…」
バシッ
ルイ「はぁ?!落ち着いていられるか…!!リタが…!!リタが…!!」
ダイヤモンド「…マスター。」
17章へ続く