第2章 思い出した記憶
ヨル『リタ、リタ』
リタ『お兄ちゃん??』
風が吹いている
ヨル『リ…、タ』
次吹いた風で兄は血まみれ姿になった
リタ「うあぁぁぁぁぁ!!!!」
ゆ、夢? なんでベットに…
あぁ、そっか 僕は気絶をして…??
リタ「…」ソッ
首筋をなでてみるとそこには
少し赤くなって小さな跡が刻まれていた
…バンソーコー、いるよね
ねぇ、お兄ちゃん
なんで…お兄ちゃんは何者なの…?
僕と兄妹…
リタ「あれ??朝食作ってくれたんだ…」
目玉焼きをのせたトースト、サラダ、スープ、果物
リタ「ん…、相変わらずおいしいな」
ポタポタ
あれ、なんで涙が出て…
…お兄ちゃんが怖いんだ
なぜ怖いの?お兄ちゃんは僕のたった1人の…
リタ《はぅぅ…嫌、だ…いたっ、い…》
ヨル《んん…》チュ チュル
リタ「あ…、あ……」
怖い―
でも、あの感覚はなんだったのだろうか??
とても熱くてとても甘い快楽―
ここから出よう
ここは危ない
でも僕は今度こそ1人になってしまう
リタ「ひ…と、り…」
嫌だ嫌だ
1人は…
頭が痛い何も考えたくない
リタ「っ、くぅ…あ、ぅ…やだ、やだよぅ…」
助けて、助けて
リタ「お、兄ちゃ…!!」
ガチャガチャ…バタンッ
ヨル「リタ?!」
リタ「ふ、ぇ…?!」
ヨル「なんで、泣いてんだ?どこか痛いのか…??」
そしてお兄ちゃんは見た
僕の首筋の跡を
ヨル「…」
リタ「お兄ちゃん、僕達は兄妹だよね??なんであんなヴァンパイアみたいな事したの??それに髪は??目は??カラコンでも」
ヨル「リタにもそろそろ言わなきゃ、だな…」
リタ「え?え??」
ヨル「お前とは本当の兄妹じゃない」
兄妹、じゃな…い?
ヨル「それと俺には、ヴァンパイアの血が流れてる ヴァンパイア…なんだ」