第14章 目覚めた力 真実
ルイ「…なんでって、調べたに決まってるでしょう? アイツの事、弱点…そして、ヴァンパイアハンターが動いてることを知ったよ」
リタ「…ルイくん、僕は…」
ルイ「ふふ…、受け入れてって言ったでしょ?もしかしてまだ信じられない…?」
…見抜かれた、気がした
アヤメちゃんには似てるって言われたけど…
でも、でも…似て、るの…?
本…当、に
ルイ「…リタ、知ってるよ? 閉じ込められた時の事を夢で見たんでしょう…??」
リタ「!!」ビクッ
ルイ「…ねぇ、リタってさ、昔から腕に傷があるでしょ?あれ、僕がつけたんだよ…??」
傷…、ルイくんが??
でも、あれはお兄ちゃんにも言ってない…
本当に僕達は…?
ルイ「兄妹、なんだよ… ふふ、じゃあ兄妹再開…一緒に暮らそう?アイツと断ち切っちゃったんでしょう??」
僕は一人じゃなかった
ちゃんと家族がいた
兄がいた
ルイくんがいた
リタ「…」
ルイ「ルナ、ダイヤモンド、リタの着替えとかアイツにバレないよう…」
リタ「待って!!」
ルイ「…なに」
リタ「ルイくんは僕をこんなにも愛してくれた 僕の本当のお兄ちゃん…」
ルイ「ん、お兄ちゃん…だよ」
リタ「だけど、ルイくんはお兄ちゃんだけどお兄ちゃんじゃない…!」
ルイ「…!! …え? 真実を知っていてもまだアイツがお兄ちゃん、だと…?」
リタ「…あの人もお兄ちゃんじゃない…」
ルイ「??」
リタ「もう、お兄ちゃんとして見れない…!! 僕の大切な人としてしか…!! いくら、本当のお兄ちゃんでも、…おにっ…、ヨルさんを傷つけたら許さない!!」
ルイ「…お仕置き、だ…」ガッ
リタ「ぐっ!!」
首を捕まれ壁に押し付けられた
痛い 痛い 苦しい
そして首をつかむ手はもっともっと
力を強くする
リタ「がっ、は…!!」
ルイ「どうしても昔を繰り返しちゃうなら、リタを僕の手元に永遠に置いておけばいい…!! ドールにしたって命を吹き込めるんだから!!そうだね、どんな洋服を着せようか?!ねぇ、どんなのがいい?!」
リタ「うぅっ…くる、し…よ…」
まだ…
まだ…