第14章 目覚めた力 真実
リタ「ル…ルイ、くん…?」
ルイ「リタ、君にも力があるんだよ?だってね…僕とリタ 君は僕の妹なんだから」
リタ「…?!」
突然の告白だった
ルイくんと僕が兄妹?!
妹?!!
ルイ「あのね…リタは覚えてる?僕のとの約束を破って、お仕置きとして部屋に閉じ込められた時の事を…」
リタ「…?」
何のこと…??
っ、頭が痛い
でも、思い出せ 思い出せ
《出して、出して…!!》
リタ「!!」
夢に、見た
あの夢だ あの部屋 あの男の子
知ってる 知ってる
あの女の子は…僕?
ルイ「僕達には最強のヴィザードの血が流れてる お父様のお父様…叔父様はこの世で最も強い力を持つヴィザードだった…お父様はその血を引き、お母様は深くお父様を愛した…だがお母様はヴァンパイアに血を吸われ、お亡くなりになられた お父様はヴァンパイアを深く憎み、ヴィザードの力でお母様を殺したヴァンパイアを探しに行った…」
リタ「っ…」
ヴァンパイア-
ルイ「お父様、お母様が居なかった昔、僕はリタ 君を守ると胸に誓ったよ…だから他の子にも君とあまり深く関わらないようにと、近づけないようにしたんだ そしたら君は僕との約束を破り、他人と深く関わりすぎ、喧嘩という問題を起こした…それで、君の瞳には僕しか映らないように部屋に閉じ込めた」
リタ「それ、じゃ…どうやって僕は逃げたの??」
ルイ「その時に君の中で眠っていた力が目覚めたんだ…力の制御が出来なかったのか、部屋の中でいろいろ物を壊したようだね…そしてとうとう扉を破壊し、君は屋敷の外へと、ね…?」
リタ「…」
頭が痛い すっごく苦しい
そこで僕が拾われたのは…
倉森 ヨル
ヴァンパイア…
ルイ「で、僕はリタを探しに行って、見つけたと思ったら…アイツに拾われちゃうんだもん ルナを通してたびたび様子を見に行ったら…お兄ちゃん、だってさ…笑っちゃうよ…!!」
ルイくんはワナワナと震えていた
ルイ「僕はアイツをすっごく憎んだね リタがアイツに毒される前に戻ってきてもらおうと思ったけど…遅かった お互いの血を飲みアイツの中にはリタが リタの中にはアイツが…」
リタ「でも、なんでお兄ちゃんを知っているの…?!な、なんで…!!」