第12章 ヴィザード
静かに息を吸ってはくと
眼帯をはずし、目を開いた
リタ「…!!」
眼帯の下の月蘿さんの目
金色に輝いてよく見ると
魔法陣が写っている
目が離せない
もう片方の目もどんどん金色に
染まっていく
そしてドールの前に突き出した手
ドールと月蘿さんの手の間に
白く開く魔法陣が浮かび上がってきた
その魔法陣はどんどん小さくなっていき
玉のようなものになった
それがドールの中に入っていく
月蘿さんは玉がドールの中に入ったのを
見届けると眼帯をして
片方の目を元の深い深海色の瞳に戻った
ルイ「んー…そうだな…、君は…ダイヤモンドね」
リタ「…!」
何と言うことだろう
ダイヤモンドと呼ばれたドールは
目を開いた
瞳の色は髪と同じく銀色 シルバー
ダイヤモンド「貴方がマスター。」
ルイ「うん…今日から君…ダイヤモンドのマスターだよ よろしくね」
ダイヤモンド「はい。マスター。」
リタ「あ、う?!月蘿さんって、何者…?」
ルイ「…ふぅ、思い出してくれるかと思ったけど…ダメだったかぁ…はぁ」
リタ「? ??」
ルイ「あと、ルイでいいよ…で、質問に答えようかなー…僕は『ウィザード』だよ」
リタ「ウィザード…?」
ルイ「まぁ、魔術師?あ、なんか違うかな??んー…とりあえず、ドールを操ることができるんだよ…」
ルイくん…君は本当に何者なの…?
13章へ続く