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【信長協奏曲】〜 戦国演武 〜

第4章 服





ーー 光秀・自室


『へぇ~、此処が光秀の部屋か。こざっぱりしてて良いな』


手で腹部を押さえてはいるが今だ血は流れ続けているというのに、相変わらず呑気な事を言って光秀の部屋を見回す潤。
その下で侍女が必死に床に血が付かないよう手拭いらしき物でガードしている。


光秀「呑気な事を言っておらんと此方に来てくれ。まずは止血をせねば…」


軽く呆れ気味に言いながら光秀は侍女から現代の救急箱らしき物を受け取り、潤にその場に座るよう即す。
箱を渡すと、侍女は「失礼致しました」と言い部屋を出た。


『おぉ、では早速…』


言うなり潤はガバッと胸元を開き、上半身を露わにする。
先程とは違い押さえ付けていない、しかも激しく動いたせいでサラシが外れている豊満な胸を目の前にし、光秀は顔を赤くし目を逸らす。


『ん?どーしたよ、顔赤ぇぞ?暑いのか?』


そんな的外れな事を言う潤に光秀は顔を赤くしたまま溜め息を吐く。


光秀「潤殿…//// そ、そなたも女子ならば少しは恥じらいというものを…////」


『恥じらい?恥じらいがどうかしたのか?』


全く分かっていない潤は頭にハテナを浮かべコテンと首を傾げる。


光秀「と、兎に角‼頼むから胸を隠してくれ…////‼」


手で顔を隠しもう片方の手で潤の胸を指差して光秀は叫ぶ。


『おっ、あぁ胸か‼悪りぃ悪りぃwww』


漸く気付いた潤は軽い調子で笑いながら謝り、外れてずり落ちていたサラシを巻き直す。
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