第4章 服
『だってスゲーとしか言い様がねぇじゃん‼ここから現代の料理が生まれたとか…感動だわ…‼』
サブロー「うる兄料理好きだもんね」
弥助「でも本当にスゴいデス‼センゴク時代の調理方をこうして目にしてるなんて…カンゲキデス‼」
料理好きの潤は戦国の調理に興味津々で調理方を侍女に聞いてメモを取っており、弥助は高い位置にある調味料を侍女に頼まれて取ったりと手伝っている。
サブロー(良かった連れてきて…)
ガタンッ‼
侍女達「「きゃあああっ‼」」
サブロー「んっΣ⁉」
弥助「な、何ですかΣ⁉」
『お?どした?』
突然大きな音を立てて天井から人影が降りてきた。
服装からして忍びだろう。
忍び「織田信長殿とお見受けした‼お命頂戴致す‼」
忍びはスラリと刀を抜いてサブローに斬り掛かる。
サブロー「うっ、うわぁΣ‼」
頬を少し掠めたが、間一髪でサブローはそれを避ける。
だが、かなり大きく身体を仰け反った為体制を崩し、後ろに倒れる。
忍び「覚悟‼」
忍びは倒れたサブローに刀を突き立てようとする。
侍女達「「殿っ‼」」
弥助「信長さん‼」
誰もがもう駄目だと思った。
…その時
忍び「⁉」
ドガッ‼
忍びの身体は数m先に飛ばされ、壁に激突する。
今さっき自分を殺そうとした忍びが吹っ飛ばされたのを見てサブローはそちらを見上げる。
サブロー「あ、ありがとううる兄。助かったよ」
サブローの視線の先には足を上げた潤の姿。
先程忍びに蹴りを入れたのは潤だったようだ。
『いや、礼を言うのはまだ早ぇみてーだぞ…』
飛ばされた方に目を向けると、忍びがヨロヨロと立ち上がっていた。
サブロー「あれ?気絶してるわけじゃなかったんだ」(苦笑
『加減し過ぎたかな?ムズイな〜…』
愚痴を垂れてる間に忍びが再び襲い掛かってくる。
潤はそれをなんとか交わすと、隙を突いて忍びの背後に回り込み首筋に手刀を落とす。
忍びは気を失いそのまま床に倒れた。
『ふぅ…あっぶねぇ…』(汗
サブロー「ああ〜ビックリした〜‼」