第3章 再会
1秒前までサブローに怒鳴り散らしていたのとはコロッと変わり自己紹介する潤を見て周りの家臣達は思わずズッコケる。
サブロー「相変わらず切り替え早いね〜」
『ドヤァッ‼』
恒興(や、やはり殿のご友人なだけあってこの者もおかしな奴だ……)(汗
心の中でそう呟く恒興。←(結構酷い)
お市「兄上‼その者は兄上の何なんですか⁉」
突然お市が大声で尋ねてきた。
サブロー「わぁっ、びっくりした‼え、ミッチーから聞いてない…?俺のお兄ちゃん的な人なんだけど……」(汗
お市「市は今までその者を見た事がありませんでした‼兄上はいつからその者とそのような関係なのですか⁉」
サブロー「え〜っと…幼稚園時代からだからもう30年ぐらい昔からだね」
恒興「で…ですが殿、何処でその者と知り合ったのですか?某も幼い頃から殿と乳兄弟として共に育ってきましたが、その者には一度もお会いした事も見た事もござりません…。(ようちえん?)」
サブロー「そりゃあそうだよ。だってうる兄と一緒にいたのは平せ…」
光秀「殿は池田殿や平手様達に黙って城下へ出掛けた時に潤殿と知り合ったそうです」
平成という単語を出そうとしたサブローの代わりに光秀が恒興の問いに答える。
光秀「某も先程お聞きしたばかりなのですが、以前殿はお身体がお弱かった時にあまり外出出来なかったので城の者に黙ってこっそりお出掛けになったようで…その時、そこの潤殿と親しくなられたそうです」
(ナイス光秀‼)
光秀のフォローに心の中でガッツポーズをする潤。
勝家「ですが、たった一度会っただけでここまで親しくなるものでしょうか?」
そこに勝家が余計な事を言ってくる。
(テメェおっさん余計な事言うんじゃねー‼)ギロッ
勝家を潤が睨み付けると、勝家は顔を青ざめて後ずさった。
光秀「それは…」(汗
『俺が那古野城に夜な夜な侵入してたんですよ』
なんと言うか口籠ってしまった光秀の代わりに潤自身が答えた。
恒興「なっ、なにぃ⁉」ガタッ
とんでもない発言に恒興は思わず立ち上がる。
恒興だけでなく、この発言に他の家臣達もザワザワと騒ぎ出す。