第3章 再会
光秀「…ところで潤殿。そなた、これからどうするつもりなのだ?もしそなたさえ良ければ、此処で暮らさぬか?」
不意に光秀がそんな提案をしてきた。
サブロー「おっ、イイじゃんそれ!そうしなようる兄!!」
『え!?あ〜…き、気持ちは嬉しいけど…みんなに迷惑掛かっちまうんじゃ……』
さっきの事があるから少し気になる…。
つーか怖ぇ…(汗
サブロー「そんな事ないって〜!!ねぇ、ミッチー?」
光秀「ああ…そなたの様な強い武士が居てくれればわしらも心強い。何よりその方がお互い都合が良かろう?そなたもこの地へ来たばかりで心細いであろうし、サブローも潤殿が居る方が嬉しかろう?」
サブロー「うん!せっかく会えたんだし、うる兄面白いから絶対退屈しないし!!」
『なんなのその理由!?なんか他にねぇの!?…まあ、お前らが良いなら俺としてはすっげぇありがたいけど……』
サブロー「ならイイじゃん♪うん、決まり!!じゃあ、早速みんなに言いに……」
『待てサブロー。お前に訊きてぇ事がある。ちょっと……』
立ち上がり広間に向かおうとするサブローの腕を掴んで引き留める。
チラッと光秀を見ると意味に気付いたのか、小さく頷いて部屋を出て行った。
サブロー「どうしたのうる兄?」
『サブロー…。お前今まで信長として歴史はどの辺りまで進めたんだ?』
サブロー「??」
『スマン、俺の訊き方が悪かった…(ーー;)最後にやった戦はどんなのだ?』
サブロー「去年の春頃に長篠ってとこで戦ったよ?その後は城作ったり出来るまでの間住む事になってるこの屋敷に引っ越したりしたぐらい」
(長篠の戦いはもう終わってんのか…。城を作ってるってことは…今は安土城の築城中か。だとすると今は天正4年の1576年か…。歴史書で見た通りだと次は毛利との第一次木津川の戦い……)
『そうか。あとお前、歴史どこまで知ってる?』
サブロー「え〜…っと………」
『悪りぃ、お前に訊いた俺が馬鹿だった。細かい事はこの家の奴らに訊くよ……』
(それはいいけど、どっちにしろ本能寺の変までもう時間があまり無い……)
『サブロー…お前は、これからどうするつもりなんだ?』
サブロー「?何が?」