第3章 再会
光秀「サブローとそなたは随分昔から親しいのか?」
『ああ。ガキん頃からずっと一緒にいたからな、寧ろ兄弟みてぇなもんだ♪』
ムクれてるサブローの肩を抱き寄せながら言う潤。
サブロー「この人昔っからこんな男っぽい感じでさ〜?ほんと女とは思えないよね〜?」
潤に凭れ掛かっている様な体勢で潤を指差しながら悪態をつくサブロー。
光秀「えっ!?いや、そっ、そなた…女子だったのか?」
サブローの言葉を聞いて動揺する光秀。
サブロー「あれ?気付いてなかったの?まあこんな見た目してたら気付かないか…」
『どーゆー意味だよそれ』ムスッ
サブロー「そんじゃ改めて紹介するね。此方、幼馴染みのうる兄。こんな見た目だけど一応女の子です」
潤の言葉を軽くシカトし、光秀に潤の紹介をするサブロー。
『だから一応ってなんなんだよ一応って…(ーー;) つか説明テキトー過ぎっし…あともう女の子って歳でもないから…。あ、因みに本名は大神 潤ってんだ。うる兄って言うのはこいつが付けてくれた俺のあだ名だ』
サブローに悪態をつき、改めて光秀に自己紹介をする潤。
光秀「お、女子と気付かず…申し訳なかった。それに加え、突然拘束し連れて来てしまった事…深くお詫び致す……」(汗
バツが悪そうな顔で光秀は深々と頭を下げる。
『なんであんたが謝んだよ?大丈夫だって、別に気にしてね〜からよ♪にしてもさっすが織田信長の家臣だけあってみんな強ぇな〜、俺も久しぶりにあんな暴れたよwww』
サブロー「うる兄がキレかかってるとこ久し振りに見たよ〜」
光秀「切れ…?」
サブロー「ん?ああ、怒りが限界突破しそうな事だよ。うる兄本気で怒ると怖いんだよ〜?鬼だよ鬼」
『失敬な!』
光秀「そ、そうなのか…。まあ先ほどの光景を見れば想像は付くが……」(苦笑
サブローの表現に光秀は苦笑いを浮かべる。
サブロー「いや〜、ほんとびっくりしたよ。まさか縄引き千切っちゃうとはね〜。殺気もハンパなかったし、顔すっごい怖かったし…」
『いや〜、つい頭に血が昇ってw』
こんな感じで暫くの間どうでもいい雑談が続いた。