第3章 再会
サブロー「えっ、撃たれたって、大丈夫なのΣ!?」
女の身体をペタペタと触りながら尋ねるサブロー。
『おお、全然大丈夫』
サブロー「ふぅ…良かった…」
その言葉を聞いて安心し、胸を撫で下ろす。
『つーかこの時代って…。サブロー、もしかして此処……』
サブロー「うん、本当の戦国時代だよ?俺もタイムスリップして、今までこっちの時代で暮らしてきた」
『お前がいきなり消えたのは、この時代に飛ばされたからだったのか……』
女は全てを理解し、重い溜め息を吐く。
恒興「と、殿…。その者は殿のお知り合いでしょうか…?」
恐る恐る恒興が尋ねる。
サブロー「ん?ああ、うん」
『殿?殿ってサブロー、いったいどうゆう……』
サブロー「説明するよ。みんな〜、俺これからこの人と話したい事あるからさ、今からみんな俺の部屋に近付かないよ〜にね?」
家臣一同「「「はっ!!」」」
サブロー「あっ、ミッチーは一緒に来て」
覆面を着けた男を呼ぶ。
光秀「は?某ですか?」
サブロー「うん、うる兄に言っとかないとだから。俺が信長になった理由…」
光秀「……かしこまりました」
なんの事か理解した光秀は、静かに頷いた。
サブロー「じゃあうる兄、俺の部屋行こう?」
『ああ…』
三人は家臣達を残し、庭を出てサブローの自室に向かった。
恒興「いったい…あの者は殿とどういう関係なのだ…?」
三人が消えていった方を見つめながら独り言の様に呟く恒興。
半兵衛「…わかりませんが、かなり親しい間柄の様ですな……」
恒興の呟きに、織田の知将『竹中半兵衛』が答える。
利家「あいつ…殿の事をサブローと呼んでおりましたが……」
恒興「そういえば……昔殿が下町の子供達と戯れておられた時、子供達が殿の事をそう呼んでいたような気が……」
成政「では、その時戯れていた子供の一人なのでは…?」
恒興「かもしれぬな…」
皆サブローと女の関係を思い思い口にする。
秀長「しかしあの者…信じられん力をしておるが、殿と光秀殿は大丈夫なのでしょうか?」
帰蝶「大丈夫です…」
秀長の問いに帰蝶が答える。