第2章 感情
「俺がこんな早くに起きるなんて奇跡に近いよ~」
「…え、今何時……って、まだ6時じゃねえか‼フェリシアーノちゃんがこんな朝早くに起きるなんて…すげえ」
「えっへへ~。こんな朝早くに起きたんだし、俺、せっかくだから散歩に行ってくるねー」
俺はフェリシアーノちゃんを一撫でした後立ちあがって伸びをした。
「おや、おはようございます。ギルベルト君。」
「…ん。Guten Morgen!」
キッチン…つか、台所に行くと朝飯の用意をしている割烹着姿の本田がいた。
…なんか妙に似合ってるな。
俺は足元によってきた猫を撫でる。
「ひなさんのことはご心配なさらないでくださいね。内海さん宅までの地図をルートさんに渡して、車で送ってもらっていますから。」
本田は視線を料理に向けたままそう言った。
「…………そうか。
……シャワー浴びてくる。」
半ばやけになった俺を見据えたのか本田がくすくす笑う。
でも、本当によくわかんねえ感覚だ。
なんで俺はひなのことにいちいち反応してんだ。
ルッツにまで一瞬だけど、苛立ったんだ。
こんなに気になるんだ。
「……だぁーー‼‼もやもやする‼‼」
風呂場で一人叫んだ。
俺は本田の家に来てから頻繁に叫んでる気がするぜ。