第4章 過ぎる
「なぁ、本田。そろそろその顔やめてくれねぇか…? 油断すると殴っちまいそうなんだが」
「え?あぁ、はい。ふふふ…」
「だからその顔やめ(ry」
あの後、…まだ俺がひなに抱きついてた頃、本田が最悪なタイミングで部屋に入ってきた。
空気のよめない本田を見るのは俺も初めてだ。
で、そっから今に至るまでの2時間弱、本田の顔はずっとにやけっぱなし。
その合間には「同人誌」とか「次のコミケでは…」とか訳の分からない事を永遠と呟いていたな。本田が。
「ふふふ…私、ギルベルトくんとひなさんの為なら一肌でも二肌でも脱ぎm…」
「ほんとかっ!?」