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[進撃]奥まで愛して[R18]

第1章 奥まで愛して


「がシンデレラ役だからだ」

どうだ。
これで納得したか?

エルヴィン団長はそう言って兵長の頭に手を置いた。

ポンッと乗せられたそれを乱暴に振り払って兵長は言う。

「が姫だと?」

「そうだ。ちなみに俺が配役を決めた」

「ふざけるな……お前、それじゃあ俺が王子様やるしかねぇだろうが…‼︎」

兵長がそこまで言った時、堪らずと云った様子で分隊長が吹き出した。

顔を真っ赤にして笑いを漏らしている。

即座にそちらを見やる兵長。
鬼のような形相だ。マジで怖い。

「おい、クソメガネ……何がおかしい」

「いや〜リヴァイは本当にの事が好きなんだなと思って!」

“俺が王子様やるしかねぇだろうが”
数秒前の兵長をモノマネしながら分隊長は笑う。

「姫と出会う前のリヴァイからじゃ考えられない台詞だ」

愛は人を変えるんだね。
そう付け加えた分隊長はしばらくの間、楽しそうに肩を揺らしていた。
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