第6章 受験:紅覇
セリシアSIDE
そして、私の好きな方なのです。
・・・もちろん、立場は違いすぎますし何もしませんけど。
そんなことしようならすぐに首がふっとびますね。
「それで?テストの結果はきいてるのぉ?」
「いえ・・・。これから聞きに行こうかと思っていました。」
結果が出るのは、というか聞かせてもらえるのは今日。
ちょうど危機に行こうと思ってたところだったのだ。
「ふぅん?・・・僕知ってるけど、聞きたい??」
「えっ!?・・・それは気になります・・・。」
でも、紅明さまに来るように言われているのだし、今聞くのも・・・。
「っていうか、僕が伝えるように言ってあるから、明兄のところに行かなくていいよ。」
「そうなのですか??」
知らなかった。
では、ここで声をかけていなかったら無駄足をさせてしまうところだったのですね。
よかった・・・。
「んーとね、一度しか言わないからしっかりきいてね?」
「はい!」
すごい緊張する。
受かるまで挑戦したいところだけど、できることなら一発合格が望ましい。
・・・できる限りのことはしたつもりだ。
だから、だめでも特に後悔はない。
「はーい。明兄のテストの合否ですが、セリシアは・・・」