第1章 梅干しの日:ジャーファル
だけどそんなジャーファルの思いをガン無視して、セリシアは次の梅干しに手をのばす。
「いいからいいから。はい、あーん。」
「ん・・・!」
なかなか恥ずかしいことをさらっとやってのけるのがセリシアなのだ・・・。
ジャーファルはそんなセリシアが好きだから、よけい拒めないわけで。
結局されるがまま、梅干しを口に入れたジャーファル。
それと同時にセリシアの指まで加えてしまった。
「あ、すいません!」
「別にいいですけど・・・それじゃ、私にも食べさせてくださいな♪」
もちろん断れないわけで。
顔を赤く染めた。
「じゃ、じゃあ・・・。はい、あーん。」
「ん・・・。」
でも、セリシアはそれだけじゃ終わらない。
「セリシア!?」
梅と一緒に加えた指をぺろっとなめる。
「これでおあいこでしょ?」
「っ・・・!」