第5章 さよならの直前:マスルール
セリシアSIDE
「おわらせましたけど。」
「はやっ!?」
予想以上に早く仕事を終わらせてきた。
まだ結構量あったと思ったんだけどな・・・?
「ま、まあ、うん、はい・・・。」
えーと、声を聴きたいってだけだったから、話したいことも特になかったんだよな、実は・・・。
えーと、どうしよう?
「えと・・・好きって、どういう好き?」
何聞いてるんだ私は!?
どうしよう、てんぱってるのが丸わかりだ。
「どうって。」
「ほ、ほら。友情とか、恋愛とか、師弟関係とか!」
「ああ、それなら恋愛ッス。」
恥ずかしげもなくよく言えますね。
・・・や、無表情すぎて感情を察しにくいだけ・・・?
うーん、マスルールさんの世話役っていっても、あんまり長くないしな・・・。
「じゃあこっちも聞いていっスか。」
「ん、何?」