第1章 SHE IS MY.../ジャン
その夜のことだ。
上層部との会議……と云うよりほとんど接待だけど、を終えたジャンは疲れた身体を引きずって兵舎に帰還した。
「(……?)」
ふと暗闇に目を凝らすと玄関先に愛しい部下の姿がある。
まさか俺を出迎えt
「好きだ!付き合ってくれ!」
の影から現れた男が叫んだ瞬間。
ジャンは頭の中が真っ白になった。
『え、あの……私』
何で俺っていつもこんな役回りなんだ。
頼む。
断ってくれ。
咄嗟に隠れた物陰から懇願するような視線を投げるジャン分隊長。
いい歳こいた大人になってもやる事は15歳レベルなのであった。