第8章 痛いのがお好き/兵長,ジャン
ぐちゅ じゅぷ……っ
卑猥な水音が部屋中に響く。
『ああっ……ん、ぅ…!』
後ろから兵長に突かれるさんは俺を咥えたまま可愛い声で鳴いた。
絶景すぎて辛い。
「……や、べ…もうマジで、出る…っ」
好きな女優のポルノを観ながら、その女優本人に抜いてもらうレベルで幸せな状況についに限界を迎えた俺。
腰を振っていた兵長も射精感が募ったらしく満足した風に目を細めると、さんにも俺にもイク許可を出した。
『は、あぁっ……んんーっ…!!』
「ーー……っ!!」
俺とさんの吐息が入り混じる中、兵長はほぼ無表情そして無言でフィニッシュを決めてみせた。
気持ち良かったのか。
本当にそれで気持ち良かったのか。
もし俺が彼の同期なら小一時間は問い詰めたであろう質問をそっと心に閉じ込めて、憧れの女性に口内発射出来た幸せを全身で噛み締めるのであった。
【痛いのがお好き】完
Thank you to picking up my dream !!
LOVE and HORSE !!
2014.9.28 山口