第6章 分隊長の恋/ジャン
眠気が近付いて来たのかの身体が温かくなって来た。
『……隊長』
甘えた子猫のような声音。
誘ってるのか、
単に眠いのか。
恐らく後者であろうは俺の胸に顔を埋めて寝息を立てようとする。
「」
今言わないと、二度と伝えられないかもしれない。
俺は意を決して口を開いた。
『……?』
眠たそうな瞳を上げて俺を見るをキツく抱き締めて、それから。
「愛してる」
絞り出した一言は、
自分でも驚くほど掠れた声だった。
「お前を失いたくない」
死なせたくないんだ。
ずっと側にいて欲しい。
俺はそこまで言って台詞を切ると、大きな深呼吸のあと一気に言い切った。
「退団してくれ」