• テキストサイズ

[銀魂]夢問屋-R18-[進撃]

第6章 分隊長の恋/ジャン


「此処で初めて仲間を失ったんだ」

俺の指示が原因だった。
そう付け加えるとは些か驚いたような顔をした。

『確か……その時、隊長はまだ』

「ああ。卒業したての新兵だった」

『その頃から指揮官としての才覚が芽生えていたんですね』

気を遣ってくれているのだろうか。

優しい声音でそう言うの手を取って俺はとある友人の話をする。

“ジャンは強い人ではないから”

あの日彼がくれた言葉を今でも一言一句忘れずに覚えていること。

その友人のおかげで、
“自分に出来る事”と“自分がすべき事”に気付けたこと。

それがマルコと云う名の優しい青年であったこと。

「俺が今こうしてお前と居れるのはマルコのおかげなんだ」

憲兵に入ってたらに出会えてなかったかもしれないだろ?

冗談めかして笑うと、彼女もまた目を細めて笑みを零してくれた。
/ 110ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp