• テキストサイズ

[銀魂]夢問屋-R18-[進撃]

第5章 オトナになろう/エレン


『エレンからデートに誘ってくれるなんて珍しいね』

聞こえるのは可愛らしいの声と、
二人分の足音。

手を繋いで歩く林道はシンと静まり返っている。

「ああ……たまにはな」

『私、嬉しい』

俺の下心とは対照的な彼女の笑顔。

純朴なその姿を見ていると、自分の中に渦巻く下らない意地が心底恥ずかしくなって。

「お前が喜んでくれて良かったよ」

無理にヤるもんでもねぇよな……と結局俺は元来の考えに戻るのであった。

それこそが俺の独りよがりだったと気付かされるのは、もう少し後の話。

『ねえ……エレン』

「ん?」

林道をしばらく行った時だった。

か細い声で名前を呼ばれて振り向くと、突然唇に柔らかい熱が重なったのだ。
/ 110ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp